Saturday, August 31, 2019

日本人が英語が苦手な理由を考える

先日、たまたま英会話教室で、スウェーデン人の方とお会いする機会がありましたが、とても流ちょうな英語(ほぼネイティブ)を話していました。話を聞くと、北欧の方はふつうに母国語と英語の両方を話せるそうです。しかし日本人は、DA PUMPの「USA」という曲がヒットチャート上位を飾るぐらいアメリカ好きで?、子供から大人まで一生懸命に英会話学校に通って、英語を勉強しているのに、なぜここまで英語が苦手なのか?と思います。

いくつか理由があるとおもいますが・・英語を勉強してみて感じることをいくつかあげてみます。
1.英語と日本語はぜんぜんちがう言語(親戚というよりもほぼ赤の他人)
なにがちがうかというと、ざっくり説明すると文法と発音でしょうか。たとえば、英語の文の流れは「主語→述語→目的語」(例:He has a book)ですが、日本語は「主語→目的語→述語」(例:彼は・本を・持っている)だったりします。文の構造がちがうということは、頭のなかで文を組み立てるときに、どうしても時間がかかります。英語の順番で考えて、英語の順番でスムーズに話せるようになるまでかなりの訓練が必要になります。

発音も根本的に異なります。日本語は「子音+母音」が必ずセットになりますが、英語の場合は「子音」で終わる単語もあります。例えば、ゴルフは英語で「Golf」ですが、日本人が「Golf」を発音すると、Go・ru・fuと恐らくローマ字読みになると思います。でも英語のネイティブの発音は「ガルッ(f)」(f・・は下唇をかるく押さえて発音する子音です)というので、日本人にとってはそもそも言いにくいし、生まれつき聞いたことのない子音を聞き分けないといけないという難しさがあります。

参考までに、アメリカの外交研究所が英語を話す人にとっての各言語の習得難易度を発表していますが、日本語はアラビア語とおなじ最難関のカテゴリー4のグループにはいっていて、英語ネイティブが日本語を習得するのに、なんと88週間(1年半)・・・時間に直すと2200時間かかるそうです。もちろん、逆に日本人やアラビア語を話す人が英語を習得するのも、とても大変だということです。留学先のカナダの大学院でも、アラビア語に近い、ヘブライ語の授業で撃沈していた(こんなんわけ分からん!ほんまに文字か?とお手上げの)アメリカ人、カナダ人のクラスメイトがいたのを思い出します。

2.カタカナ英語が邪魔をする
日本語にはカタカナ英語がたくさんあるので、英語を学ぶうえでのメリットじゃないか・・・とおもうかもしれませんが、このカタカナ英語がとても厄介です。そもそも発音がネイティブの発音と大きく異なるし、全く意味が通じないカタカナ英語もあります。英語と同じ意味をもつカタカナ英語の単語を発音しても、発音がちがうので全く通じない・・・アメリカやカナダに留学したり、滞在した人がよく経験することです。カナダの小学校に通い始めた娘が、「今日、ライアンの話を聞いたの」と言っているのを、「ライアンって誰?」「ちょっと前の大リーグの投手?」なんて思っていたら、単に先生が読んでくれた絵本にライオン(lion)が出てきたってことでした。

大人で英語を学び始めた人には、「カタカナ英語の正しい発音と、意味を知ることで、語彙力(単語数)が一気に増えますよ」と話すこともあります。カタカナ英語はハンディですが、逆手にとって利用するということも実は可能だったりします。

3.自信がない(遠慮がちな性格)
スピーキング(話すこと)にありがちですが、自分は英語が得意でないので恥ずかしい、自信がないから話せない・・という人が良くいます。「間違い」=「恥ずかしい」という日本人メンタリティが、英語の力を伸ばすことの大きなハードルになっていると思います。間違ってもいいから、伝えることを目的に、話しまくる方が圧倒的にスピーキング力が伸びます。自分は4年も英語圏に留学しても、満足の行く英語は話せていないと思いますが、英語を話すときには、日本語を話す時と「別人格」(テンションを2段階くらい上げて)話すことを心がけています。担当する英会話スクールでも、間違いを気にせずに積極的に話しまくる人が伸びるのが早いです。

4.日本に住んでいる英語ネイティブは日本語なまりの英語に慣れている(実は話せているつもりでも全然話せていない!)
日本に半年から1年も住んでいると、カタカナ英語の変な発音や、世界最強と呼ばれる日本語なまりの英語(ジャングリッシュ)に耳が慣れてくるようです。だから、日本では英語ネイティブの人に通じていたのに、アメリカやカナダに行くと全然通じない!とショックを受けることがあります。外大卒で学生時代にケンタッキー州に1年留学経験のある妻は、カナダ1年目に、ネイティブなママ友たちに自分の英語が通用しない・・・とすごく落ち込んでました。あとで話を聞くと、学生の時の交換留学時代も、現地の人よりもインターナショナルの学生と主に過ごしていたそうです。自分も日常的に仕事で英語を使いますが、カナダに出張する時には、日本語訛りの発音を気合いを入れて直します。

カナダの大学院で勉強していた時に、自分の発言にきょとんとしていたクラスメイトも1-2カ月経つと「英語めっちゃ上達したね」とほめてくれました。でも、新学期の新しいクラスが始まるたびに同じことが起こるので、実は英語力がすごく伸びたのではなく、クラスメイトの耳が日本人の英語に慣れてきたんだということが分かりました。

もちろん、英語はグローバル言語なので、なまっている英語になれるのも一つの力ですが、日本人としてネイティブの英語に近づきたいと思うならば、日本人や外国人の話す英語に慣れていない人と話してみると力になると思います。

どうしたら苦手を克服できるのか?

そもそも日本語と英語は、全く異なる言語だと理解することに尽きると思います。だから、話せるようになるまで時間と手間がかかる。とくに大人になってから学ぶ場合は、聞き流すだけで話せるようになる言語ではないと思います。勉強するのは若ければ若いほどいいのはあたりまえですが、「違い」を理解しながら、弱点を補っていく勉強方法がいいと思います。具体的な勉強方法については、効果があったものをまた紹介させてもらいますね。


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